ロングステイフェア2018 開催!!2018年11月26日(月)/東京国際フォーラム

壮大な山と動物を愛でる カナディアン・ロッキーでの山暮らし

ロッキー山脈の厳しさ

長くプレーリー地帯の平坦な風景に慣れてきたせいか、ロッキーの山並みが近づいてくるにしたがって、異様な感じに襲われた。
荒々しい岩山の絶壁は、文字通り来るものを拒むようだ。

とは、ノンフィクション作家の上原善広氏の言葉。(カナダ歴史街道をゆく 文藝春秋 2017年著より引用)
ロッキー山脈の迫力がおわかり頂ける一節。

別のエピソードを紹介する。
ユネスコ世界遺産に指定されているカナディアン・ロッキー山脈国立公園群の一画に『ヨーホー国立公園』というエリアがある。
この『ヨーホー』とは、先住民クリー族の言葉で「驚異・畏敬」という意味を持つ。

かねてより、決まって美しく険しい土地に縄張りを持つ先住民。
そんな彼らでさえ恐れるほどの自然の脅威を見せる山域。
日本には存在し得ない氷河が無数に残り、険しい山並みが連なる。

それがロッキー山脈。

ロッキー山脈がいかに厳しい大自然か、お分かり頂きたい。

バンフという街

さて、私もカナディアン・ロッキーの中心に位置するバンフという街には足繁く通い、多くの感動を味わせていただいた。
ロッキー山脈は、合衆国から国境を跨ぎ、北米大陸を貫通しているが、北へ向かうほど険しさを増すと言われる。
全長4500kmとも言われるロッキー山脈の中でも、まさに北部に位置するカナディアン・ロッキーのロケーションは、格別である。
その山域を巡る拠点となるバンフという街は、さぞサバイバルな土地であろうと予想されがち。

ところが、バンフの魅力は、世界でも指折りの大自然の真ん中にいながら、実は無防備でいられるところに尽きる。

アラスカの冒険では全ての燃料・食料は自分で賄う必要があるし
ノルウェーの冒険は移動距離がとてつもない。

中央アジアの山岳地帯は高度が高く、単独行は命の保証はない。
でもバンフは、そんなに気負わずとも容易に辿り着け、命が危険に晒されることはまず少ない。

気軽に大自然を味わえるのだ。

街にはあらゆるランクのホテルやバックパッカーが林立しており、各自のニーズに合わせて滞在ができる。
スーパーがあるので、欲しいものは手に入る。
レストランへ行けば各国の料理が食べられるし
その気になればクラブだってある。

おおよそサバイバルとは無縁である。
世界を代表する大自然と安全な生活感の融合

それがバンフの魅力なのだ。

バンフを歩く

まだ夜のとばりと霧が残る朝焼けのなか、凍えながらバンフの街角を曲がる。
出会い頭でぶつかるのは、人ではなくエルクだ。
その大きさに面食らう。

街でも充分に野生動物に遭遇するが、さらに街から一歩森へ踏み出せば、そこはもう野生動物の住処。
バンフ周辺には散策できるトレイルが多数伸びており、街から1時間ほど歩いて戻るルートでさえ、動物園よりも賑やかだ。

ロッキー縦断


カナディアン・ロッキー観光のハイライトは、レイクルイーズからジャスパーへと抜ける絶景ドライブ『アイスフィールズ・ハイウェイ』だろう
この道を行けば、バンフ国立公園、ジャスパー国立公園、カナダ最高峰を擁するマウント・ロブソン州立公園を一度に眺めることが叶う

道中には、ツノを巻いたマウンテン・ゴートやバッファロー、時にはオオカミなど、動物がたくさん姿を現してくれる。

そして青く輝く湖を抜け、天に突き立った険しい岩山と氷河に目を奪われる。
この山の鋭さは、日本はおろか世界中でもそうそう見ることはできない。
まるで絶景ロケーションのドライブスルー。

この手軽さは唯一無二である。

まとめ

おわかり頂けたでしょうか?

カナディアン・ロッキーは、かくも壮大な山域ながら、観光のインフラは完備。

さらにその中心地バンフには、山あいの街におよそ似つかわしくない都市機能が備わっています。

ここはひとつ、街に腰を据えてじっくりと世界自然遺産群を巡ってみてはいかがでしょうか?

(ライター・Takaya TKY Kawaguchi)