夢のスキー三昧 カナダの生活

スキー天国カナダとの出会い

『すごい、まるで絵本だ…』

幼い頃から抱いていた夢を叶え、私はカナダの雪山に立っていた。
木で作られた山腹のロッジには、赤と白で彩られた楓の国旗がなびく。

切り立った山並み
ミルフィーユのように重なった岩肌
空まで突き抜けた背の高い木々

乾いた冷たい風を頬に感じながら、夢にまで見たその景色の中を滑り下りる。
生涯忘れられない最高の瞬間だった。

私がカナダでのスキーに憧れたのは、中学生の頃。
当時世界を席巻し、私の心をいとも簡単に鷲掴みにしたスキーの映像がきっかけだった。
それから7年後、念願叶って私はその山の麓の森に住むこととなった。

山はとにかく広い。
麓から山頂まで高速リフトを乗り継いでも1時間。
下りは止まることなく直滑降でかっ飛ばしても20分以上。
日本とは比べものにならない。

しかも練習にちょうど良いバーンから
手付かずの深いパウダー
日本では近づくことさえ許されない大きな崖まで

リフトで簡単にアクセスできる。
しかもそんな魅力的な山が、国土全体に散りばめられている。
カナダはまさにスキー天国。
この快楽を知ってしまったら、あなたはもうカナダを離れられない。。。

バンクーバー周辺

魅力

  • バンクーバー周辺には3つのスキー場が点在
  • 自然と調和した国際都市に住みながらスキーが経験できる
  • なかにはバンクーバーの夜景を眺めながら滑れるエリアもあり、アウトドア大国の懐の深さを味わえる

アクセス

  • バンクーバーは、カナダの西の玄関口である都市だけに、日本からの定期就航便も多い(日本からは約8~10時間)
  • 日本から最寄りの海外スキーエリアと言える
  • ダウンタウンからスキー場までは30分~1時間程度

滞在

  • そのアクセスの良さから、アジア人の居住率は北米屈指
  • アジア料理のレストランや日本の100均なども多く、生活は困らない

 

ウィスラー

魅力

  • ウィスラーは2010年開催のバンクーバーオリンピックのアルペンスキー会場にもなった、世界的に有名なスキー場
  • 何と言ってもその広さが魅力
  • 日本最大のゲレンデである志賀高原の40倍以上という世界でも指折りのスケール
  • 太平洋に近く豊富な積雪量でパウダー遭遇率は高い

アクセス

  • バンクーバーからバスで約2時間
  • 世界トップクラスのリゾートながらアクセスは抜群

滞在

  • 世界的なリゾートだけあって宿泊施設は豊富
  • スキー場の麓には映画館などの娯楽施設も備わった街が広がっている
  • レストランだけでなくスーパーやドラッグストアも多数営業しており、生活には困らない
  • ただし物価は観光地価格
  • 住居を探すなら夏の終わりから秋口までの早めのアポをお勧めする

 

バンフ

魅力

  • 世界的な観光地である、世界自然遺産ロッキー山脈の真ん中に位置するリゾート
  • 人の侵入を拒むかのような険しい山並みが見る者を惹き付けて止まない
  • そんな絶景を滑る贅沢を味わえる
  • -20℃も珍しくない内陸性の寒冷地だけに雪質はドライでサラサラ

アクセス

  • バンクーバーからバスで約10時間
  • カルガリー空港からバスで2時間(日本からカルガリーまでは9〜11時間)
  • 街からは、ノーケイ(所要30分)、サンシャイン・ビレッジ(所要45分)、レイク・ルイーズ(所要1時間)という3カ所のスキー場が主な選択肢となる

滞在

  • スキー場の麓には滞在する手段は無いに等しく、基本的にはバンフの街での滞在となる
  • バンフは超有名観光地なだけに滞在施設や観光インフラが豊富
  • 世界各国料理のレストランが軒を連ねる

 

モン・トランブラン

魅力

  • 北米で唯一フランス文化を継承し、カナダ東部に位置するケベック州
  • その州都モントリオールの保養地として有名な山岳地域
  • 比較的なだらかな斜面が多いうえ、降雪が少なく、他のエリアよりも見劣りするがそれでもおよそ北米と思えぬヨーロッパ調の街並みや、優しい広葉樹の森があなたを待ち受ける

アクセス

  • モントリオールからバスで2時間(日本からモントリオールまで12〜13時間)

滞在

  • スキー場の麓の街には施設が充実
  • モントリオールやケベック・シティから通う人も珍しくない
  • 食事はフランス料理を基調とした味わい深いものが多く、アフタースキーまで楽しめる

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ここに紹介したスキー場は、カナダのほんの一部に過ぎません。

胸が高鳴る山と、動物が潜む美しい森がひしめくこの国を滑るには、短期旅行では足りません。
スキー天国カナダに飛び込み、スキー三昧しませんか!?

(ライター・Takaya TKY Kawaguchi)